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製作

2008

02

どう作ったか

コンセプト

Photo Friday Fri Feb 22, 2008 CHALLENGE ("Art" #439) として製作。"Art" というテーマで写真を撮ってUpするという趣旨。

Art って何だろう。そもそもアートってどんなのをそう呼ぶのだろう?。

いくつか、思いつくイメージを書き留め、その中でも自分にとってのアートを考えた。

自分は何かしら心に響くものが好きだと思う。見て解りやすいものが好きだ。だから、シンプルなものを作ろう。

だけど、パラパラと見られるうちの一つじゃ嫌だな。少しひねりたい。何だろう?って引っかかるものがいい。興味を抱いてもらえるといい。

そして、メッセージのあるもの。それは誰でも解りやすくて、時代によって変わりない不変的なものがいい。

そうやって考えるうち、テーマは「愛」がいいと決めた。「LOVE」だからハートマーク。ハートマークなら、どこででも見るからすんなり感じてもらえると思う。

で、ただハートマークなのはひねりがなさ過ぎなので、絵の中にハートマークが隠されている風にしようと思った。それであれば興味を惹くし、ちょっと技巧を使ってる感じがするしアートだなって感じがしてきた。

製作メモ1:下絵

手順1

紙にボールペンでいくつもアイデアを出していく。

その中で、小鳥が背を向けあってる姿がハートマークを出しやすいと思った。ありがちで、誰かが既に描いてるかもしれない。と思ったけど、他に浮かばず煮詰まって結局何も作らなくなるよりましだと思うことにした。

ハートマークの下の部分はこれでいいけど、上の形をどうやって作るかでも悩んだ。なかなかいい隠し方、見せ方が思い浮かばない。これもいいアイデアが浮かばす、トリのクチバシを開いてやることで表現することにした。

手順2 手順3

端切れに描いた絵のアイデアが大体固まってきたので、illustrator で描いてさらに調整をすることにした。

画面を見ていて思った。皆それぞれの姿形をしていて、それでハートマークを隠し見せているのでは面白くない。皆同じ姿形でハートマークを隠し見せるほうが、いい感じがした。だからクチバシやら体の輪郭線やらを調整して下書きを完成させた。

制作メモ2:粘土づくり

手順4

下絵の輪郭を写して、粘土の芯を作る。まずは薄い発泡スチロールの板にプリントアウトしたillustrator の絵を紙が貼られてるスチレンボードに写しさらにそれを型紙にして、ペイントマーカーで発泡スチロールをなぞる。

手順5

クチバシを含めた体の輪郭を四羽分カットする。それぞれ厚み分を二枚づつカットする。厚み分でトリの立体感を出す。角を落としたりえぐったりして形を付ける。

今までずっとフォルモをつかっていたが、ちょっときめ細かく乾燥後の収縮が少ないとされるプルミエを使うことにした。初めて使う粘土だ。

薄く伸ばした粘土を発泡スチロールの芯に貼り付け、まずは乾燥させる。

手順6

乾燥後ちょっと表面をペーパーで均し、目と羽になる部分に粘土を盛りつけ形を作る。プルミエはフォルモと比べると勝手がかなり違い、戸惑うことが多かった。

目と羽ができたら良く乾かして、もう一度ペーパーをかけて表面を均した。

手順7 手順8

足には針金を芯にした。細い形状の物は折れやすいから固い芯が必要だ。細くて固くい針金は、ちょっと長目にしておけば、パーツができた後、本体に差して付けるときに便利がいい。

やはり食い付きが最初良くないので、細長くした粘土を針金に付けて乾燥させ、そこから形を作っていく。

製作メモ3:色塗り

手順9

今回は下地を塗った。撮影後ちょっと部屋に飾っておいてもかわいい気がしたし、大きさも邪魔にならないから見栄えを良くするのに、色もよりきれいに塗れるといいと思った。

色塗りについて困ったことが起きた。乾いた塗装面がひび割れるのだ。思いつく原因を書き留めてみる。

手順10

原因については、後で調べるとして応急措置の対策として、なるべく自然乾燥させてみる、水でのばしすぎない、ひび割れたところをあまり薄めていない絵の具で塗る、等々を試してみた。

しかしあまり改善は見られなかった。

制作メモ4:粘土づくり2

手順11

色が乾いたので足を付ける。足の付け根にボンドを塗り、そこへ小さくちぎった粘土を巻き付ける。さらに胴体に付ける側にもボンドを塗ってから、胴体にくっつける。

いつも人形を作っていてこだわるところがあって、それは人形が自立できるという点だ。可能な限り立たせたい。それは撮影の時、楽になることもあるし、イベントに出して展示するときに見栄えが良かったりする。支えなしに人形が自立してくれると嬉しい。

自立させるについて、とても重要な点がある。人形を軽く作るということ。軽ければ支えやすいしバランスをとりやすい。

人形の芯を発泡スチロールで作っているのは、少しでも粘土の乾燥時間を短縮させ工期を短くしたいという理由で考えついた。しかしそれ以外にも、人形を自立させやすくするという点でメリットがあった。

強引に土台 (足) の裏に粘土を盛って、まっすぐ立つように調整する。付け根の調整だけではうまくできない場合の対処方法だ。

製作メモ5:撮影

トリの人形はこだわって自立するように作ったけど、下絵のように積み上げることはできるとは思っていなかった。寝かせて並べれば絵の再現はできるので積み上げようとはしなかった。

撮影のための準備を始める。

手順12

こたつに折りたたみの箱を乗っけて、その上に発泡スチロールの大きな板を置く。その上にトリの人形を寝かして並べた。人形と発泡スチロールの間には、小さく切ったスチレンボードを挟み、人形が変に転がらないように支えている。

三脚を立て、カメラにフィルム装填し、雲台にカメラを固定、ファインダーから被写体を覗き見る。ピントを調節。人形の並び具合も調節。レリーズを付ける。

レフランプのランプホルダーを天井部分に固定し、キーライトとする。影が強くでていやだったのでレフ板を反対側に立てる。しかしあまり影が消せなかった。キーライトから対角線上ややずらした位置に、サブライトを設置。ライトは天地に突っ張るテンションポールに挟んで固定している。

手順13 手順14

レフランプを点灯し、露出計で光量を読む。レフランプはそんなに明るくない。500w と350w だ。光が弱い分、シャッタースピードを調節して撮影する。

F8 とF11 でそれぞれ、適正、+1、+2 に撮影した。最近どっかで、潰れるよりは飛んでるほうが調整がしやすいようなことを読んだので、それ以来マイナスでは撮らなくなった。

制作メモ6:加工

写真屋さんで現像に出す。現像されたネガをフィルムスキャンする。いくつか見比べて使う画像を決める。

スキャニングされたデータは色味とか明るさとかいい感じなので、色味はいじらない。絵がちょっと斜めになってるので、ものさしツールで傾きを整えてやる。一カ所ゴミかなんかが気になるところがあったんで、スタンプツールで消してやる。

今回はこれでトリミングして完成。

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