製作
2008
03
どう作ったか
コンセプト
Photo Friday Fri Mar 07, 2008 CHALLENGE ("Surresal" #383) に応募するために製作。"Surresal" というテーマで写真を撮ってUpするという趣旨。
Surreal って言葉は超現実主義とか超現実的という意味だが、英語圏では、(引用 現実を超えた世界を表すもので、現実を踏まえたうえで、さらにその上にある存在とかイメージ
) を表現することがあるらしい。
おそらく誰もが子供の頃、仁王立ちをして前屈みになり、自分の股の間から向こう側の景色を覗いたことがあると思う。私はあの景色を初めて見たとき、とても面白いことを発見した喜びに満ちあふれていた。
逆立ちしても同じように見えるけど、股の間から見る方が自分の足がフレームの役割をして、より不思議な感じがすると思うのだ。
まだ世の中のことをよく知らず、知識も経験も少ない子供時代に、この体験はまさに「Surreal ! 」なんじゃないかなぁ。と思うところで、このモチーフを作ることにした。
事前の問題
風景や情景を完成イメージとしてなんとなく人形から作り始めると、大抵撮影の段階になって困ることが多い。カメラのファインダー越しに見える様子が、最初イメージして下書きした絵の様には収まらないのだ。人形と景色のバランスだったり、用意していた背景が小さすぎてその後ろの散らかった部屋が写りこんでしまったり、宙に浮かす物をうまく固定できずに困ったり、照明などで意図しない (事前に予想できていない) 影が映るなどだ。
失敗を避けるために、面倒臭いけど材料を加工し始める前からカメラを構えてみる。適当な物を完成イメージに見立てて並べ、どれくらいの大きさで見えるのか、背景はどれくらいの大きさを用意したらいいのかなどをメモしてながら作業をすすめた。
問題のいくつかとして、まず半球形の地面をどう作るか。そして地面の表面をどう処理するか。半球の上に立つ人形をどう固定させるか。立たせるか。手前ののぞき込む股と奥の景色の大きさのバランスはどうするか。どの程度距離を開けて撮影するといいのか等。
また、いつを完成予定として逆算して予定をどう組むか。作る予定の人形等のパーツはいく つか。などをメモに書きだしてみた。ちょっとゆとりができた気がした。
一番の問題は、複数の人形 (オブジェ) を組み合わせて並べ、うまく完成イメージ通りの写真が撮れるか?ということだった。
二番目の問題は半球形の地面作りについての心配。それなりに大きな物になりそうで手間がかかりそうなこと。短時間に色をどう塗るかあるいは他の方法?。
一応、現時点での対策を考えてメモをしておいた。
制作メモ1:粘土作り
まず今までで使った余りの発泡スチロールや厚紙を使い、どれくらいの大きさでどんな風に見えるかを確認した。
カメラを覗き、厚紙を小さく切ったり新しいので大きめにしたり、発泡スチロールを前に後ろに動かして見当をつける。
よーく見てよーく考えて、芯にする発泡スチロールを切り始める。
半球形の地面や、手前の股とかが大きめのオブジェになる。また、手前の走る子供も大きい。大きいオブジェはいくつかの発泡スチロールの芯を組み合わせて作ることが多く、ちょっと考えて切らなくてはならないところが手間だ。
順番として、まず手前の股を切り出した。それをカメラの前に立たせ、そこから見える地面を切り出した。パーツごとに切った物を貼り合わせ、大まかに地面の大きさに作る。
地面ができたところで、その上で遊ぶ子供たちの芯を切り出した。
今回は久しぶりにフォルモで作った。長年フォルモだけで作ってきたが、前回、前々回と違うのを使ってみて、フォルモって使いにくいなぁと感じながら作った。
すぐに手に粘土が付いて毛羽立ち乾いてボロボロと取れてくるし、細かい部分を作るのに曲げたり伸ばしたりすると、折れたりちぎれたりしやすいし、重さもありもったりとした感じがしてしまう。
今までも細かい部分を作るのに、やりにくいなぁと感じてはいたもののこうゆうものなんだ。と思いこんでいたが、もっと色々な粘土を試せば良かったなと思った。
股の部品と、遊ぶ子供を先にフォルモで作ってしまった。そのあとで半球形の地面を作った。
製作メモ2:地面作り
地面は石膏を使って作ることをあらかじめ決めていた。前にも何度か石膏で地面を作ってきているので今回もそのつもりだった。
石膏は割とすぐに固まる。フォルモなどはわざわざ温風で乾燥させてやらないと固まってくれないが、石膏は放っておいても短時間で固くなるので楽だ。
さらに便利な点として、広い面積を作るのも手早くできる。例えば発泡スチロールの土台に粘土を貼り付けて地面を作ろうとすると、粘土を薄く伸ばして貼り付け、大抵は一度に貼りきれず何度も伸ばしては貼り伸ばしては貼りを繰り返さなくてはいけない。
その点石膏は、あらかじめ必要な量を一回溶いて用意してやれば一気に作業が終えられる。
また、ある程度粘りがあり今回の様な半球形であっても、サラサラと流れてしまわずに塗りつけて固めることができる。
作るとき気をつかうことと後片付け、さらに素手で触れるとすごく手が荒れるので手袋をしての作業というのが面倒な点だ。
表面処理は粉をまぶした。水出しパックのお茶の中身を開け、それをふるいにかけて表面にまぶした。石膏を塗り終えてすぐにかけた。部屋中香ばしい香りが充満して、ちょっと楽しかった。
制作メモ3:撮影
材料を切り出すときと粘土を貼り付ける前にそれぞれファインダーを覗いて、写り具合並び具合を確認したが、全て部品が揃って並べてみると微妙にうまくおさまらない。
カメラとの距離を取ったり、俯瞰気味、あおり気味で構えてみたりして完成イメージの絵に近いポジションを探す。多少イメージの絵とは違ってしまったが、納得の行く構図を見つけて撮影の準備を進める。
背景用模造紙の大きさの都合で、人形とかなり近づいてしまった。おかげで照明を当てると人形の影が背景に映ってしまう。一応空という設定なので、影が映ると不自然だ。
人形を並べた状態で写真を撮り、人形を全部取っ払った状態でも写真を撮り、パソコンに取り込んだ後で、影の部分だけ切り取って空だけの物を貼り付けることにした。
現像後、影を消す処理をし、画像の天地をひっくり返して完成とした。



















