製作
2003
03
どう作ったか
コンセプト
よく疲れた顔をしたサラリーマンをみかける時期があった。彼らはしんどそうで、それでも会社には欠かさず行き、不平を言うことなく遅くまで残業して遅くに帰宅して、疲れを十分に癒せないまま、また朝になれば会社に行くんだろうか。とぼんやりと思ったことを形にしたいと思った。
毎日繰り返しのイメージとして、最初に日が昇って落ちてまた昇る様子を思い浮かべた。次に浮かんだのが円盤がくるくると回る姿。さらによせてはかえす浜辺の波も繰り返しのイメージだった。
会社員は家から会社に行って会社から家に帰る。そこが波のイメージ。で、会社にはたくさんの人間がいて、めいめいがめいめいの家から会社に通う。会社を中心に家はほうぼうに散っている。そこから円盤のイメージが浮かび、あとはそういや曼荼羅絵を昔みたことがあり、それとこのアイデアが似てるなーって思って形になった。
またサラリーマンの悲壮な様子を曼荼羅にすることで、本当の曼荼羅さながらに救いを見いだせるのではという思いも、実はこめて作ってる。
制作メモ
実際の曼荼羅は中央に仏様がいて周囲にも小さな仏様がぐるぐると輪になって並んでる。それを少し意識しつつ、でも最初のサラリーマンの日々の繰り返しを表現しようということで周囲に家を、中心に会社のビルを置く配置を考えた。
ビルを中心に線路が同心円状に引かれ朝も夜も関係無しに電車が走る。赤い人は朝出勤する人。青い人は仕事を終えて帰宅する人。四隅には月と太陽がいて昼も夜もわからない様子。背景に線路と一緒に描いているのは、牡丹の花。牡丹の花が首からぼたっと落ちる性質があるので、サラリーマンの悲壮感を強調できると思い描いた。
実際働くと言うことは大変なことで、ちょっと皮肉っぽすぎるかなとも今では思う。
制作メモ2
当初、この絵と同じ物を配色を変えてあと8つ、3x3に並ぶようにして一枚絵として仕上げる計画で作り始めた。いくつかのパターンはあるものの、同じ物をいくつ作らなくてはならず、すごい大変だなぁと思っていた。
アイデアを思いついた段階では、どんな大変な作業もやり通せると思うものだが、いざ作業を始めるとモチベーションが下がってきたり失せてしまったりで、頓挫することが多い。
大量に同じ物を作るというアイデアも計画も、当時の自分の持続力のキャパシティを超えていて続けられなかった。一応マスターの人形を作り、それを同じ素材の紙粘土に押しつけ型を作り、それに柔らかい粘土を押しつけ複製を作る。というやり方で量産している。
型どりに関してはもっと理想的で、効果のある方法があるのだろうが変なこだわりに固執して、仕上がりが美しくなく手間のかかる手段を選んでいた。型どり結果が少しづつ違う形になることが、複製っぽく見えないぞ。と思うことで最善の方法を探さない自分をごまかしていたかも知れない。
もっと試行錯誤しても良かったかもと思う。




















いいですね。すぱらしい。感嘆の一言です。また、お伺いします
名前: こんなキャラ? | 2008/2/2(09:57)
こんなキャラ?さん
感想をありがとうございます。
どこかしら心にひっかかる部分があったんでしょうね。
名前: .ロク | 2008/2/2(20:27)